おすすめ本(小説)

前回は自己啓発系のおすすめ本を紹介したが、今回は小説について紹介したい。
あまり難しい小説は読めない&読まないので、ライトなものが多い。
本の探し方としては、本屋さんに行って面白そうな本を探すか、本屋大賞ノミネート作を調べて購入することが多い。
小説読みたいけど、何を読んだらいいか困っている人の参考になれば嬉しい。

傲慢と善良

傲慢と善良

辻村深月さんの著書。タイトルと、ジャケットに惹かれて購入。最初は恋愛小説と思って読み進めていたけど、物語が進むにつれて、だいぶミステリー要素が増えてきた。あらすじとしては、(おぼろげだけど)婚約者の女性が失踪し、男性が婚約者の女性を探しながら失踪の真相に近づいていく物語。

最近読んだ中でも特に面白かった1冊。自分がいいなと思った点は2つ。
1つ目、とにかく、人間の感情の描写が細かくて好きだった。人間の内面をこんなに繊細に、具体的に表現できるんだってところが面白かった。
2つ目、ミステリーとして面白い。どのように物語が進行していくのかが全然読めなくて、最終盤になって、やっとそういうことか!ってなった。

あとは、朝井リョウさんによる解説も印象に残っている。読了後は、ぜひ解説まで読んでほしいなと。

この小説にハマってしまい、他の辻村深月さんの小説もたくさん買ってしまった。
・島はぼくらと
・ハケンアニメ!
・レジェンドアニメ!
・青空と逃げる
・本日は大安なり
・オーダーメイド殺人クラブ
・琥珀の夏

6人の嘘つきな大学生

6人の嘘つきな大学生

浅倉秋成さんの著書。題材としては就職活動。6人の大学生が超人気企業の最終面接に挑む。最初は6人で仲良く、全員で受かろうとするが、企業から連絡があり、最終面接を通過するのは1名のみ。最終面接はグループワークで誰が内定者としてふさわしいかを決めるというもの。

こちらもミステリーで、どのように内定者を決めていくのか、その過程もおもしろいし、結局内定するのは誰!?と推測しながら読むのが楽しかった。途中で6人の大学生の裏の顔を暴露するようなハプニングもあり、全然展開が読めないなと思いながら読み進めた記憶がある。

この小説の良いところは、ミステリー要素も面白いし、テンポがいいのか、さくさく読み進められるところ。

この小説も面白くて、浅倉秋成さんの他の小説も購入。
・俺ではない炎上
こちらもおもしろい。身に覚えがないのに主人公が冤罪に巻き込まれ、逃走する物語。
・まずは良識をみじん切りにします
これはよくわからなかったけど、さくさく読み進められる短編集。


地雷グリコ

地雷グリコ

青崎有吾さんによる小説。勝負事に強い女子高生が、何かをかけて、ライバルたちと様々なゲームで戦う物語。

この本の面白いところは、何と言ってもゲームの種類。地雷グリコ、坊主衰弱、自由律じゃんけん、だるまさんが数えた、フォールーム・ポーカーと5つのゲームが登場する。聞き覚えがあるように、すべて既存のゲームに一工夫アレンジを施したもの。

自分だったらこう戦うな、とか考えながら読むのが楽しい。特に地雷グリコと自由律じゃんけんはイメージがつきやすかった。

一癖も二癖もあるライバルたちに対して、女子高生はどのように戦うのか、そして勝負の結末は??

青崎有吾の小説は、他にも早朝始発の殺風景という本を読んだことがあり、こちらは地雷グリコとはテイストが違うけど、おすすめできます。
あとは、これから買おうとしている本は以下。
・風ヶ丘五十円玉祭りの謎
・体育館の殺人
・図書館の殺人
・水族館の殺人

同士少女よ、敵を撃て

同士少女よ、敵を撃て

逢坂冬馬さんの著書。ずっと読みたかったけど、難しそうだなと思って読めなかった本。

主人公は少女兵。狙撃が大変上手く、狙撃兵として活躍する。数々の戦いに参戦し、人間として少しずつ成長してく。

面白かったポイントは以下の2つ。
1つ目。リアルな戦闘の描写。戦争をテーマにした小説なので、戦闘シーンが多く登場する。自分も主人公と一緒に戦場に赴いているような緊張感に包まれる。
2つ目。戦争の実情。戦争は大局で見ると、国と国の争いでシンプルなのだが、実際の現場は敵国の人間でも親切な人がいたり、愛する人がいたり、白黒ついておらずグラデーションなんだなと。もちろん、実際に戦争を経験したことがないから想像になってしまうが。

読み終わってから、やっとタイトルの意味がわかった。戦争における敵とはなにか、正義とはなにかについて考えさせられる小説。とても面白かったが、海外がモデルの小説なので、登場人物の把握に時間がかかった。(自分はカタカナの登場人物を覚えるのが苦手で、読み進めながら何度も確認してしまいます。みなさんもでしょうかね、、?)

モモ

モモ

ドイツの作家ミヒャエル・エンデさんの著書。有名なのでご存じの方も多いかと。自分は最近読んで、ストーリーの面白さもさることながら、哲学的な部分を感じて、好きになった。

あらすじとしては、少女モモが時間どろぼうと戦う話。直接戦うわけではないけれど。

この本を読んで、時間をどのように使うか、何が自分にとってよい時間の使い方か?を考えるようになった。もう少し具体的に言うと、様々な方法で自分たちは時間を節約しているけれど、その節約した時間で何をするか?

印象的だったエピソードとして、レストランの話があった。以前は常連たちが1杯の安酒をちびちびと飲んで時間を潰す、そんな居酒屋だった。そのときは売上は立たないけど、みんなの憩いの場だった。その後、常連たちを追い出し、おしゃれなレストラン担った。大流行し、常にお客さんはいっぱい。売上も好調。だけど、忙しすぎて一人一人のお客さんに向き合う暇はないし、心を込めて仕事をするというよりかは、作業として仕事を進めている状態。

時間の使い方と仕事のやり方について考えさせられる作品だった。すごく現代にマッチしていると思う。

昔に読んだおすすめ作品

ここからは昔に読んだため、あらすじはほとんど覚えていないけど、おすすめの作品を紹介。

博士の愛した数式
小川洋子さんの小説。博士と主人公の少年の心温まる物語。初めて小説を読んで泣いた思い出がある。

夜のピクニック
恩田陸さんの小説。中学か高校の行事で夜中に歩行訓練の行事があり、少年少女が夜の歩行訓練(=夜のピクニック)を通して思いを語り合ったりする青春小説。イベントとしては何も起こらないのに、こんなに面白いのかと思った記憶がある。

図書館戦争
有川浩さんの小説。政府による表現の自由が厳しくなり、図書館の本が厳しく取り締まられる時代になり、図書館と政府が戦う物語。だったはず。なのに、恋愛小説でもあったと記憶している。とにかく面白くて、本編と別冊合わせて6冊あるが、一気に読み切った思い出がある。

1Q84
村上春樹さんの小説。あらすじは本当に覚えていない。中学生くらいの時期に母の本棚にあって読んだが、表現の仕方とかが今まで読んだ本と一線を画していて、面白かった。ただ、村上春樹さんの小説は書き方なのか世界観の作り方なのかわからないが人を選ぶみたいで、苦手という人もいる。

新世界より
貴志祐介さんの小説。これは特におすすめで、本編の方に入れようとも思ったけど、世界観が独特で、少しグロテスクな表現もあるため、読む人を選ぶため番外編のこちらで紹介。ジャンルとしてはSFになるのだろうか。ホラーやグロテスクな表現が苦手でない人には本当におすすめできる作品。貴志祐介さんの作品でいうと、悪の教典も面白かった。こちらもホラー系なので、苦手な人は注意。

深夜特急
沢木耕太郎さんの小説。今で言うバックパッカーの話で、香港からデリー、そしてロンドンへ向かう青年の旅行記。調べてみると、沢木耕太郎さんご自身の経験を書いた本とのこと。全6巻だが特におすすめなのは、香港・マカオ編。香港の怪しい宿に泊まる話や、マカオのカジノでの出来事など、まるで自分が体験しているように感じる。旅のお供につれていくのがいいと思う。

死神の精度
伊坂幸太郎さんの小説。死神の千葉と、人間たちの奇妙でコミカルな関わり方が書かれた作品。死神というから、深刻な物語と思いきや、話は結構明るく、重くない雰囲気だと思う。この本の読了後、死神の浮力という続編?も購入した。

DIVE!!
森絵都さんの小説。これも中学生くらいのときに読んだ記憶がある。水泳の飛び込みを題材にした小説で、仲間やライバルたちと切磋琢磨しながら飛び込みに取り組む青春小説。

まとめ

今回紹介した本は以下の5冊と、番外編の8冊。
1.傲慢と善良
2.6人の嘘つきな大学生
3.地雷グリコ
4.同士少女よ、敵を撃て
5.モモ
番外編
6.博士の愛した数式
7.夜のピクニック
8.図書館戦争
9.1Q84
10.新世界より
11.深夜特急
12.死神の精度
13.DIVE!!

以上、本選びの参考にしていただけると幸いです。
個人的な話だけど、小説は移動時間が長い電車で読んだり、旅先の旅館で読んだり、家だと寝る前にベッドに横になって読むのが好き。

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