人生に疲れたときに読みたい哲学の名言6選

読書

はじめに

今回は、小林昌平さんの著書「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています」を紹介する。
この本は、現代人の悩みに対して、古今東西の哲学者が自らの思想をもとに答えるという構成になっている。
各哲学者の思想がとても平易に解説されているので哲学初心者でも気軽に読むことができる。また、さらに深く知りたい人向けに推薦図書も紹介されている点も魅力だ。
まずはこの本で哲学のエッセンスを知り、興味を持った哲学者の本を読んでみる。そんな読み方ができる一冊。

こんな人におすすめ
・各哲学者とその思想をざっくり知りたい人
・現代人の悩みに対して哲学者がどう答えるか気になる人

今回はその中でも、特に心に残った名言を6つ紹介する。

名言6選

①すべては過ぎ去る

およそ集起する性質のものは、すべて滅尽する性質のものである
ーブッダー

どんな出来事も、永遠には続かない。
嬉しいことも、悲しいことも、すべてはやがて過ぎ去っていく。
そのように思えると、もっと肩の力を抜いて生きていけるのではないだろうか。
2000年以上も前に、すでにこの境地に達していたブッダの思想には改めて驚かされる。

②人生の意味は自分で作る

人生の意味や目的といったものは、あるようで存在しない。
人間とは自らつくりあげていくものにほかならない。
ーサルトルー

サルトルは「実存は本質に先立つ」という名言を残した哲学者。
私たちはつい、「人生の意味」や「生きる目的」を探してしまう。
しかしサルトルはいう。
「私たちはしばしば人生の意味や目的について考えてしまうけど、そもそも人間が存在している理由なんてない。理由がないのだから、人生の意味や目的なんてものもないんだよ。だからこそ、自分で意味や目的を作っていこうね」
この考え方には、どこか前向きな力強さを感じる。

③苦しみも人生の一部

振り幅の大きい人生をこそ、楽しめ。
苦痛に対してもそなたたちは語るがよい、過ぎ去れ、しかし帰って来い!と
ーニーチェー

個人的に最近励まされた言葉。
最近仕事がしんどくて、苦しい気持ちになることが多かった。しかし、この言葉を知って、よくよく考えると、家族との関係が良好だったり、友人と遊びに行ったり、ずっと行きたかった旅行先に行けたり、プライベートではかなり充実していた。
そこに気づいてから、苦しかった考え方が180度変わった。
「プライベートが充実しているから、仕事の辛さも受け入れよう。ここからまた頑張ろう」と。

人生は思いがけない不幸がある一方で、思いがけない幸福もある。あなたならどちらの人生を選びますか?
1)不幸が一切ない代わりに、幸せも全くない人生
2)不幸があり、幸福もある起伏に富んだ人生

④人は恐怖で動く

わが生涯における唯一の情熱は、恐怖であった
ーホッブスー

これは、自分の深層心理を真に言い当てた名言だったと思う。
自分は本を読んだり、学んだり、行動したりする。
しかしその原動力は「不安」や「恐怖」なのではないかとずっと思ってきた。

生きていくためには、食べなければいけない。
そのためには稼がないといけない。
そのためには学び、行動する必要がある。

そんな消極的な生き方は「なんとなく」よくないと思っていたけど、
昔の哲学者も恐怖をエンジンに生きていることを知って、少し安心した。


⑤理解して、受け入れよ

嘲笑せず、嘆かず、呪わず、ただ理解する
ースピノザー

スピノザは人間が人や世界を恨んだりするのは、人や世界が「自由意志」を持っていると考えているからと説く。
しかし、もし、この世界のすべてが必然であり、最初から決まっているとしたらどうだろう?

つまり、この世に起こることすべてがはじめから決まっており、私たちの努力ではどうにもならない、現実は変えられないと理解すれば、苦しく耐え難い状況でも心の平安を保つことができる。

⑥世界は変えられないが、生き方は変えられる

世界の中の事実を変えることはできないが、世界を幸福に生きようと意思することはできる
ーウィントゲンシュタインー

最後はウィントゲンシュタインの名言。
今まで知らなかった哲学者だったが、この言葉が強く心に残った。
ウィントゲンシュタインは戦争の前線で戦い、死と隣り合わせの環境にいた。
そんな極限状態で紡がれた言葉とのこと。
私たちも世界で起こること出来事を変えることはできない。
しかし、それでも何事も良い方向に考えて幸福に生きようとすることはできる。
とても心強い考え方。自分の座右の銘にしたいような金言。

最後に

今回は小林昌平さんの「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています」を紹介した。
共通するメッセージとして、「現実を受け入れよ。ただし、解釈は自分で変えられる。」と各哲学者が励ましてくれるように感じた。
哲学は、平常時に人生を劇的に変えてくれるものではない。
しかし人生が辛いときにそっと支えになってくれる。
この本をきっかけに、みなさんの推し哲学者が見つかりますように。

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